百人一首 八十九

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玉の緒よ 絶えなば絶えぬ ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする

 式子内親王の歌です。

「私の命よ、絶えるなら絶えてしなへ。生き長らえると、この戀を心に秘める力が弱まつて、人に知られてしまふと困るから」
 これは、女性の歌ですが、このやうな歌を、戀人に贈るといいでせうね~。これは百人一首の中でお、一、二を箏ふ歌です。決して外には出してはならない激しすぎる戀心がとても切ないですね。

 式子内親王は、後白河法皇の第三皇女です。十歳から二十歳までの十年間、賀茂斎院として奉仕しています。斎院とは、社を守る人ですが、退いても生涯独身でいなければなりません。

 位は高いのですが、様々な事件に巻き込まれてしまひ、あまり幸せは人生ではなかつたやうです。

 藤原定家の彼女(十四歳の年の差)と戀愛関係だつたと云はれてゐます。

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このページは、宝徳 健が2014年8月 3日 04:42に書いたブログ記事です。

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