世の中は つねにもがもな 渚こく 海士(あま)の小舟の 綱手(つなで)かなしも
「世の中は常に變はらないでほしいののだなぁ。渚を漕いでゐく漁師の小舟の引き綱を引く様子は、趣深く心がひかれることだ」
和歌の名手源実朝の歌です。頼朝は、跡継ぎをどんどん殺しましたから、頼朝系統の將軍は長く續きませんでした。
あの、和歌に厳しい正岡子規でさえ、実朝の歌は絶賛してゐます。自由で素直な獨自の歌風を打ち立ててゐます。
のどかな海の風景を詠んでゐます。そこに実朝は「變はることのない」おだやかな日常の大切さをしみじみ感じ、歌にしてゐます。鎌倉將軍 源家として最後の將軍として、激動の日々に身を置いてゐた実朝の正直な心情なのでせう。
「今、この時」なのですね。
あの、和歌に厳しい正岡子規でさえ、実朝の歌は絶賛してゐます。自由で素直な獨自の歌風を打ち立ててゐます。
のどかな海の風景を詠んでゐます。そこに実朝は「變はることのない」おだやかな日常の大切さをしみじみ感じ、歌にしてゐます。鎌倉將軍 源家として最後の將軍として、激動の日々に身を置いてゐた実朝の正直な心情なのでせう。
「今、この時」なのですね。
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