佐藤一斎先生の言志四録からです。
「人生は二十より三十二至る。方(まさ)に出づる日の如し。四十より六十に至る。日中の日の如く。盛德大業(せいとくだいぎょう)、此の時候に在り。七十八十は、則ち衰頽蹉跎(すいたいさだ)して、將(まさ)に落ちんとする日の如く。能(よ)く爲す無きのみ。少壮者は宜しく時に及びて勉強し以て大業を成すべし。遅暮(ちぼ)の嘆或(たんあ)ること罔(な)くば可なり」
「人生は二十より三十二至る。方(まさ)に出づる日の如し。四十より六十に至る。日中の日の如く。盛德大業(せいとくだいぎょう)、此の時候に在り。七十八十は、則ち衰頽蹉跎(すいたいさだ)して、將(まさ)に落ちんとする日の如く。能(よ)く爲す無きのみ。少壮者は宜しく時に及びて勉強し以て大業を成すべし。遅暮(ちぼ)の嘆或(たんあ)ること罔(な)くば可なり」
「人間は一生のうち、二十歳から三十歳までは、まさに日の出の太陽のやうである。四十歳から六十歳までは、日中の太陽のやうであつて、立派な德と大きな事業を成し遂げるのはこの時期である。七十歳、八十歳になると、體は衰へ、仕事ははかどらず、まさに沈もうとする太陽のやうで、何事もすることが出來ない。かういふわけだから、若い人たちは、出來る時に、しつかり勉強して、立派な事業を成し遂げるやうにしたらいいだらう。晩年になつて嘆くことがなければ結構な人生と言へる」
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