臨終の誠意

| コメント(0) | トラックバック(0)
 佐藤一斎先生の言志四録からです。

「誠意は是れ終身の工夫なり。一息(いっそく)尚存すれば一息の意有り。臨歿には只澹然(たんぜん)として累無きを要す。即ち是れ臨歿の誠意なり」
「心を誠にするといふことは、一生涯を通じての工夫・努力である。一息でもある間は、一息の間の心があるのだから、人いきなりの工夫・努力が必要である。一生の終わりの臨終には、たださつぱりと心に何等の煩いがないことが肝要で、これが臨終の誠意といふことである」

 死生觀ですね。敗戰後の堕落した私たちが失つたものです。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/5639

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2014年9月13日 03:02に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「鶺鴒鳴」です。

次のブログ記事は「金閣寺(歴史的假名遣ひと正しい漢字)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。