凛として 十八

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 NHK朝ドラマッサンがどんなドラマか知りませんが、この凛としてはいいですね~。つづきです。
 十二月、政孝はカウン家のクリスマスに招かれる。カウン家では毎年、六ペンス銀貨と指ぬきをいれた大きなプディング・ケーキを作る。独身の男女に切り分けられたケーキのなかに、銀貨と指ぬきが入っていれば、将来結ばれるという言い伝えがあった。その夜、銀貨が政孝の、指ぬきがリタのケーキから出て来た。

 次第に心を通わせていった二人だが、政孝には帰国してやらなければならないことがあった。

「もしあなたが望まれるなら、日本に帰るのを断念して、この国に留まってもいいと考えています」

 思い悩んで切り出した政孝にリタは応えた。

「私たちは・・・スコットランドに留まるべきではありません。マサタカさんは大きな夢に生きていらっしゃる。私もその夢を共に生き、お手伝いしたいのです」

 リタは、竹鶴リタとして日本で生きる決意を固めていた。政孝も両親と阿部嘉兵衛社長に結婚したいという旨の手紙を送った。

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このページは、宝徳 健が2014年10月13日 08:30に書いたブログ記事です。

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