不朽の名作 三島由紀夫の金閣寺を讀みながら、正しい日本語を學習してゐます。
それから終戰までの一年間が、私が金閣と最も親しみ、その安否を氣づかひ、その美に溺れた時間である位。どちらかといへば、金閣を私と同じ髙さまで引き下げ、さういふ假定の下に、怖れげもなく金閣を愛することのできた時期である。私はまだ金閣から、悪しき影響、あるひはその毒を受けてゐなかつた。
この世に私と金閣の共通の危難があることが私をはげました。美と私とを結ぶ媒立(なかだち)が見つかったのだ。私を拒絶し、私を疎外してゐるやうに思はれたものとの間に、橋が懸けられたと私は感じた。
この世に私と金閣の共通の危難があることが私をはげました。美と私とを結ぶ媒立(なかだち)が見つかったのだ。私を拒絶し、私を疎外してゐるやうに思はれたものとの間に、橋が懸けられたと私は感じた。
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