凛として 五十二

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 つづきです
 第二の蒸留所の候補地を探していた政孝は、水の味で即決した。そして、地元の農家に川の名前を尋ねた。

「ニッカワ」ですよ。

 二人は驚いた。

「工場建設の計画が漏れたのかと一瞬思った。事前に分かると地価が上がったりしますから。ところが新新川(にっかわ)という川だったんです。その円にも驚きました」

 新しい蒸留所も政孝が設計した。平らになれば合理的だが、起伏のある土地を生かし、できるだけ自然に手を加えないように指示した。木の一本一本にも「これを切るな」と印をつけて回った。

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このページは、宝徳 健が2014年12月 9日 03:59に書いたブログ記事です。

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