AIIB(皇紀弐千六百七十五年三月二十九日)

| コメント(0) | トラックバック(0)
 支那主導でやらうとしてゐるAIIB(亞細亞インフラ投資銀行)が新聞紙上をにぎわせてゐます。

 相変わらず二流紙に成り下がつた日經が、我が國にも參加しろとのたまつてゐます。

 歐州や露西亜も參加するではないかと。これは別に歐州や露西亜は、支那の分け前をもらひたいのではなく、クリミア等の陸の小競り合いの延長線上に過ぎません。世界史を知らないと日經のやうになります。

 さて、支那が追いつめられてゐます。國内經濟が、破滅寸前なので、このAIIBによって、國外で、鐡道、港灣、道路などの需要を創出し、支那國内の過剰生産能力、余剰労働力を動員しようとしてゐます。ただそれだけのことです(安全保障面の問題もあるが)。

 支那主導の經濟圏が拡大することで人民元が流通する領域を拡大して、人民元經濟を構築していくといふ、これは黨支配体制維持のための支那共産黨の悲痛な叫びさえ聞こえる戦術です。

 さらにもう一つ情報を。支那の外貨準備高は2014年末で3兆8千億ドルを超えてゐるとされてゐます。世界最大です。我が國は2位で1兆2千億ドルです。

 しかし、支那の外貨準備高は半年間で1500億ドルも減つてゐます。國内經濟の破綻と不正蓄財の海外流出から年間4000億ドルの資金流出があるからです。

 外貨準備高は支那人民元發行の原資です。外貨準備高が減ると支那經濟は立ち行かなくなります。なので、支那共産黨は、急激な勢いで國際金融市場から借入を増やしてゐます。

 今では、ぐんぐん減少していく外貨準備高より對外銀行借入の方が大きくなってゐます。

 つまり、人民元金融システムを維持するために外貨準備高をこれ以上減らすわけにはいきません。なので、AIIBに外貨準備高を投入すること自體、あり得ないのです。

 さてさて、こんな崩壊寸前のものに我が國が參加する必要などありません。日經もお馬鹿さんです。メディアに騙されないしつかりとした目を養ひませう。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/6007

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2015年3月29日 07:29に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「中立の眞の意味(皇紀弍千六百七十五年三月二十八日)」です。

次のブログ記事は「愚か者(皇紀弐千六百七十五年三月二十九日 弐)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。