巻頭言だけ紹介します。
【第八十五號:小ささを知る】
いつも士魂商才をお讀みいただき感謝申し上げます。「士魂商才(しこんしょうさい)」第八十五號です。タイトルは「小ささを知る」です。
この言葉は、士魂商才の中でも何度か書きました。
私の二十代はイケイケでした。自分は誰よりも仕事ができるとうぬぼれてゐました。三十歳の時に、ある事件が起きました。心が折れさうなぐらいのショックを受けました。これではいけないと思ひ、自ら修行に入りました。
と言つても何から始めたら良いか、皆目見當もつきませんでした。手當たり次第、本を讀みました。心理學も學びました。座禪にも行きました。
座禪が終わつた後、和尚さんの説敎がありました。とても良い話でした。生意気な私は、「和尚さんはそんなこと仰いますが、御自分ではそれが出來てゐるのですか?」
和尚さんは、素敵な笑顔で答えてくれました。「いいえ」。私「では、なぜ、他人の私達に、そんな話をするのですか?」。和尚「自分の小ささを知るためです」。
その瞬間、心の垢がすべて落ち、目から何萬枚もの鱗が落ちました。「さうか~、小ささを知ればいいんだ。自分は今まで、自分を大きく見せよう、大きく見せようとしてゐたんだ」と。
最近の自分を見直すために、この紙面を汚しました。再度、生き方を檢證する必要を感じてゐます。繰り返しで申し訳ございません。
もつと謙虚に、もつと謙虚に。もつと大切に、もつと大切に。正しく自分を見つめながら。
今月號もお樂しみください。
感謝合掌
皇紀弐千六百七十五年四月吉日
株式會社 經營戰略室
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