【第八十八號:百忍通意】〇
いつも士魂商才をお讀みいただき感謝申し上げます。「士魂商才(しこんしょうさい)」第八十八號です。タイトルは「百忍通意」です。「ひゃくにんつうい」とお讀みください。
「ひたすら忍べば意は必ず通じる。あらゆる困難に 立ち向かい、逃げずくじけず耐えていれば事は成就すること」です。
「忍ぶ」。さういへば忘れてしまつてゐる言葉かもしれません。何にを達成しようとしてゐるのか、そしてそれを達成するために、何を忍んでゐるのか・・・。
何か大きなことを達成しようとすれば、神樣は、必ず大きく困難な、泣きさうになる宿題をくれます。それが理想・理念の域になるとなおさらです。
情けない。そんな基本的なことも忘れてゐる今の自分が情けなくて仕方がありません。この歳になつて何をしてゐるのやら。
前頁に故松下幸之助翁の言葉を紹介します(このブログでは以下に紹介)。
人間は弱い存在です。すぐに主語が他人になつてしまひます。
掃けば散り 拂へばまたも 散り積もる 庭の落ち葉も おのが心も
母の法要の時に、和尚さんからいただいた和歌です。今でも事務所に貼り、毎朝、般若心経、敎育勅語、大祓詞とともに唱和してゐます。
さて、いくつになつたら、思ひ通りに生きる力がつくのやら。孔子は、「七十にして心の欲する所に従って矩を踰えず(七十而從心所欲、不踰矩)」と言つてゐますが・・・。
今月號もお樂しみください。
感謝合掌
皇紀弐千六百七十五年七月吉日
株式會社 經營戰略室
松下幸之助翁 |
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