天地始粛(皇紀弍千六百七十五年八月二十九日 弍)

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 昨日から、二十四節氣(にじゅうしせっき)の十四番目 処暑。七十二候(しちじゅうにこう)では、その処暑の次候で七十二候 四十一候 「天地始粛」です。「てんちはじめてさむし」と讀みます。やうやく寒さが鎮まる頃です。
ことごとに 悲しかりけり むべしこそ 秋の心を 愁ひといいけれ  (千載集 藤原季通)


 「季節の移り變はりは淋しく悲しいことであるが、とくに秋の季節は一層その思いが強いなあ」

 先日、小濱に行つたら、もう、夜はかなり寒くなつてゐました。秋ですね~。どの季節も好きなのですが、秋が一番好きです。青春時代を過ごした博多では、特に秋がいい。

 枕草子風に云ふと、「博多は秋。こもれび光、樹樹を照らすはおかし」となるのでせうか?

 夏の嚴しい日差しの中での練習に耐へ、秋の新人戰を迎へる準備をしてゐた頃です。猛練習から、調子を本番でピークにもつていくための調整の時期ですね。相手校を探るために練習試合が一番行はれる時期でもあります。ただ、體力トレーニングだけはビシビシやつてゐました。

 嚴しい、嚴しい練習を續けてゐました。でも、どんなに練習が辛くても、試合で負ける辛さよりもましです。練習の辛さがあるから、試合でかつ幸せがある。「辛」に一本横棒を足すと「幸」となります。

 食べ物もおいしい時期ですね~。

 他の季節に比べて、なにか深さを感じる秋・・・。暑い夏を耐へて、春に蒔いたものが、成熟した樣相を魅せるからなのでせうか?

魅せるため 暑さ寒さを 乘り越える 人もかくある つらさ受け止め

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このページは、宝徳 健が2015年8月29日 07:25に書いたブログ記事です。

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