看護婦と云ふ職業の素晴らしさ 1(皇紀弐千六百七十五年九月二十九日 參)

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 「醫療機關に物申す」の番外篇です。

 「物申す」前に、入院體驗の中で、あまりにも感動したことがありましたので、忘れないうちに、シリーズで。

 今囘、入院して、いろいろなことが勉強になりました。特に「治療とコンサルティング」は、同じ目的と意義と價値を持ちます。そして、「治療」をするのは醫者ではなく、看護婦(さんを省略します)であること。看護婦の仕事が、患者にどれだけ勇氣を與へてゐるかといふこと。「あーーー、さうか~」「なるほど~」の連續でした。

 敢へて「看護師」とは呼ばず「看護婦」と表現します。
 男女差別ではありません。男女區別です。それに、この素晴らしい仕事は、男には無理です。男の看護婦も増えてゐます。今囘も何人かの男の看護婦にお世話になりました。でも、これは優秀な女性の仕事です。ひとつのことしかできないシングルグレードの男の職業ではありません。

 今、病院では、7對1基準、10對1基準と云ふ、看護婦一人あたりに對する患者の人數基準があります。入院してゐる患者7人に對して、看護婦さんが1人の状態を7對1基準と云ひます(10對1基準も推して知るべし)。この基準により入院基本料も變はつてきます。

 例へば、患者さんが45人いたとします。10對1基準では、看護婦さんが4.5人必要になります。0.5なんて看護婦さんはあり得ませんが、5人必要になります。7對1基準では同様に7人となります。當然、病院にとつては、コスト髙となります。

 これには「24時間平均して」と云ふ枕詞がつきます。また、これはあくまでも病棟看護師の數なので、外來やオペ室、檢査室等の入院病床のない部署の看護師の數は含まれません。昼と夜の人員配置もとてもシビアなものになります。

 この記事は、醫療コンサルの記事ではありませんので、この説明はこのぐらいにしておきます。何が云ひたいか。限られた人数の中で、看護婦さんは、複數の患者の事を事前に頭に叩き込んでから治療に當たります。まさにマルチ能力(腦力)が必要になります。それも、「仕事を「見て」、患者を「観ない」」と云ふことはできません。醫者はそれでいいかもしれませんが、看護婦は患者の「心」を觀て、診て、視てゐます。素晴らしい。

 岐阜ハートセンター(7對1基準)の看護婦さんは、素晴らしい方ばかりでした。私の人生を變へてくれましたし、私の頭と心に「治療」と云ふ概念を明確に植ゑつけてくれ、そして、生活習慣を變へてくれました。

 それを、何囘かに分けて報告いたします。

志しを 果たす志事を 通じながら 人の生き方 活かす行ひ

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このページは、宝徳 健が2015年9月30日 07:42に書いたブログ記事です。

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