橿原神宮で來年四月三日に行はれる、神武天皇二千六百年祭のことを紹介しやうとだけ思つてゐたのですがが、せつかくの機會ですから、古事記のおさらいをしませう。
昨夜の續きです。私の著作に「どの本よりわかりやすい古事記」があります(ご希望の方は連絡ください)。そこに書いてある内容を紹介しますね。
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前回は、皇族の命が永遠でなくなった理由を書きました。
さて、ニニギノミコトと結婚した美しい姫(サクヤビメ)に子供が出来ました。サクヤビメがそれをニニギノミコトに告げると「そんな、一夜の契りですぐに子供ができるわけない。どつか他の男の子供やろう」と言いました。ひどい男ですね~。男性として絶對に言つてはならない言葉です。
と言つて、出入り口のない大きな建物をつくつて、中に入ると、出入り口を板でふさいで、土を塗って、外から遮断させてしまひました。
しかも、産気づくと、その建物に、自ら火をはなつたのです。これでは、母子ともに助かりませんよね。
炎がめらめらと燃え上がります。炎が建物全体を包んだとき、中から産聲が聞こえてきたのです。
女の意地で證明したのですね。
そのとき生まれたのは双子で、それた海彦・山彦です。ですから、海彦・山彦はニニギノミコトの子供になります。
次囘につづきます。
神話とは、その民族に對する祖先の遺言です。この話の意味は分かりますか?女性のお産に男は立ちあつてはいけない。と言つてゐます。なのに、今、立ちあひ出産などと、この遺言をないがしろにする行爲が横行してゐます。
話は変はりますが、この山彦は、若狭小浜の遠敷(おにゅう)にも祀られてゐます。神武天皇のおじいさんです。詳しくはまた。來年は、神武天皇二千六百年を祝ひませう。
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