大和言葉 參十(皇紀弐千六百七十五年十一月參十日 弐)

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 先の大戰の屈辱的な敗戰によつて、我が國は、その精神をめためたに破壊されてしまひました。命を捧げてくれた英霊たちに合はせる顔がありません。彼らはこんな國にするために命を捧げてくれたのではありません。

 弱かつたなら、仕方もないのですが、装備も兵士も世界最強の帝國陸海軍を有しながらです。近衛文麿と山本五十六の罪は重い。

 我が日本は稀有な國です。天皇陛下が有史以來いらっしゃったので、強力なリーダーがいなくても國が成り立つてきました。なので、今でもリーダーが育ちにくい社會です。マネジメンターとリーダーは全く違ひます。

 俗にいふエリートではなく、リーダー資質を發揮してゐる人間こそが眞のリーダーです。
 でも、その優秀な臣民が、敗戰後不勉強すぎます。

 GHQのWDIP(ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)は確かにありまし。

 「さりとて」、この状況はひどすぎるのではないのでせうか。

 今日の大和言葉は「さりとて」です。

 先に言つた事柄を打ち消すやうな、否定的な内容を續けて云ふ時に用いるのが「さりとて」です。

 「さうかと云つて」「だからと云つて」と云ふ意味です。

 正面切つて否定するのではなく、やんわりと否定する言葉は大和言葉にたくさんあります。

 氣を配り、心を配り、氣を合はせ、力を寄せ合ふ我が日本の素晴らしさですね。

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このページは、宝徳 健が2015年11月30日 07:26に書いたブログ記事です。

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