大和言葉 參十四(皇紀弐千六百七十五年十二月十一日 弐)

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 よく、「頑張ります」といふ言葉を聞きます。「何を?」と聞き返したくなります。

 企業現場で「明日は頑張ります」と言つて、次の日に頑張つた人を見たことがありません。明日頑張れるなら、なぜ、今日、頑張らないのか?

 この「頑張る」といふのは「我を張る」が語源です。
 相田みつをさんの言葉に「頑張らなくていいから具對的に行動しやう」といふものがあります。そうなんですね~。心理學の論理療法でいふ、「マインドフルネス(自分の立ち位置を知る)」が出來てゐない人が、「頑張ります」といふ言葉をよく使ひます。でも、「マインドフルネス」が出來てゐないと、どんな解決策を講じても「絶對」にうまくいきません。斷言します。

 もうひとつ、「頑張ります」は、病人には使はないことです。

 懸命に闘病してゐる人に向かつて「もつと、我を張れ」といふことになるからです。

 そして、手紙を書くとき、高齢の方や病人、軆體が弱い人に對しては、「どうぞご自愛下さい」では、少し物足りないのです。

 「くれぐれも、御身おいたはりください」「くれぐれも、御身大切になさつてください」となります。

 「頑張れ」のあの、聞いたらしんどくなるやうな氣持ち、「ご自愛ください」の弱さ。。。

 大和言葉は素敵ですね。

頑張れと いふ責任の ない言葉 聞かされる方 心苦しく

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このページは、宝徳 健が2015年12月11日 03:41に書いたブログ記事です。

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