一月の言葉(皇紀弐千六百七十六年一月二十一日 弐)

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 大和言葉とは少し違ひますが、我が國には、素敵な素敵な言葉がたくさんあります。一月に關係することばを少し紹介しませう。

豐の雪(とよのゆき)
 豐年の兆しとして降る雪のことです。昔から、雪の多い年は豐作だと云はれ、元日または三が日に降る雪は「富正月(とみしょうがつ)」と呼ばれました。今年は、雪が少ないから心配ですね。

初昔(はつむかし)
 新年を迎へると、そこを境として旧年と新年に分かれます。つい數時間前でも、なんだか遠く過ぎ去った日々のやうな氣がするものです。そんなときにピッタリの言葉が「初昔」です。

「良い年を迎へられたことでせう。昨年は久しぶりにお會ひできましたね。でも、それももう初昔。今年はもつとお會したいですね」。手紙に書くとしたらかうなります。

寒暁(かんぎょう)
 冬の明け方をあらはす言葉です。この他に、「冬暁(ふゆあかつき)」「冬曙(ふゆあけぼの)」などがあります。清少納言は枕草子で、「冬はつとめて」と書きました。「つとめて」は「夙(つと)」といふ早朝をあらはす言葉です。冬は朝がよいといふ意味です。

 先日、知り合いからメールをいただきました。「寳德さん、冬つて獨特の匂ひがしませんか?」つて。なんだかそんな氣がしますね。

「寒暁のピンと張り詰めたやうな空氣に軆も心も引き締まるやうで、冬の朝には獨特の匂ひがしますね」なんて、手紙に書くとすごいですね。

 まだまだあるので、つづきは明日ね。

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このページは、宝徳 健が2016年1月21日 02:23に書いたブログ記事です。

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