フランス革命と保守(皇紀弐千六百七十六年一月二十二日 參)

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 私の大阪事務所には三千冊ほど本があります。大きな書棚があります。その右側にならんでゐるのは、何があつても、絶對に貸さない、賣らない、私の大切な大切な戀人達です。

 そのなかに名著中の名著があります(どれも名著です。この本も一度紹介しました)。

 「フランス大革命に抗して シャトーブリアンとロマン主義 伊東冬美著 中公新書」


 中古でしか手に入りません。6,000圓ぐらいします。
 かつて、「ベルサイユのばら」といふ漫画がありました。姉と妹に挟まれてゐたので、少女マンガもよく讀みました。フランス革命を美化した内容です。王家が惡で、人民が善といふ社會主義者が好むストーリーです。私もすつかり騙されてゐました。

 でも、これは作者の責任ではないのです。フランス革命が酸鼻を極める出來事であつたことを史實から學ぶことは、普通に勉強していてはほぼ不可能と云はれてゐます。フランス革命を著した歴史家の多くが、サルトルと同じやうに社會主義者で、フランス革命を讃へてゐるためです。それに逆らふと、どんなに緻密な研究でも、學界から抹殺されてしまひます。

 實際には、勢いで國王を殺してしまひ、多くのフランス人は今でも後悔してゐます。ルイ十六世は、ベルサイユのばらで描かれてゐるような愚か者ではありませんでした。

 さて、この本。讀んでいて胸の鼓動が止まりません。感動の連續です。

 この本の内容をそのまま掲載することは出來ませんが、少しシリーズで解説しますね。

 歴史を正しく受け止めるために。

 ちなみに、この本は、倉山満氏が「この本を讀まずして保守を語るなかれ」と云ふほどのものです。

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このページは、宝徳 健が2016年1月22日 03:33に書いたブログ記事です。

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