四書五經の言葉(皇紀弍千六百七十六年二月二十九日 參)

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 先の大戰中、駆逐艦 雷(いかづち)が、海に漂流している英國兵士を何百人も助けました。我が國では、かういふ良い話はタブーなのですが、英國及び英國海軍では、今でも語り継がれ感謝されてゐます。

 そのことにかぎらず、關係者は、敗戰後、自分たちがやつた善行など、家族・親族にも語りませんでした。

 これを「サイレント・ネイビー」と云ひ、かつての我が軍の美德とされてゐました。

 軍人は、「自らのことを語らない」「言ひ譯をしない」のです。頭が下がります。
 これを論語で云ふと、「成事(せいじ)は説かず。遂事(すいじ)は諌めず。既往(きおう)は咎めず」となります。

 「成事は説かず」とは、成功した自慢話はしないです。うっへ~、やってら~。
 
 「遂事は諌めず」は、してしまったことは諌めない。

 「既往は咎めず」は、あのときああすればよかったのにと言ひ譯しないといふことです。

 まさに、サイレントネイビーですね。朝からかういふ言葉に出逢うと、心がすっきりします。やはり、ブログはいいな~。

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このページは、宝徳 健が2016年2月28日 08:04に書いたブログ記事です。

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