フランス革命と保守 ルソー 弍(皇紀弍千六百七十六年四月一日 弍)

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 ルソーは、第一に社會制度の一本の柱となつてゐるキリスト敎の宗敎制度を批判し、敎會、敎義、儀式を悉く否定します。
 反キリスト敎といふ點では、他の啓蒙思想家と同じです。でも、ルソーは、他の啓蒙思想家たちのやうに、無神論は唱へてゐません。自然宗敎といふ獨自の宗敎を唱へます。自然宗敎とは、善と德とに満ちた人間の心の中には、自ら憐憫の情が芽生へ、その感情は、自ずから同胞愛、人間愛へと育ち、やがて宗敎の域に達するだらうと云ふ考へです。敎會も敎義も儀式もなく、善と德とを家庭した上での自然發生的な宗敎觀です。 つづく

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このページは、宝徳 健が2016年4月 1日 08:11に書いたブログ記事です。

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