金輪際(皇紀弍千六百七十六年四月二十八日)

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 佛敎の世界觀をあらはすものに須弥山(しゅみせん)があります。 

 だいたいこんなものです。正確ではありません。
http://tobifudo.jp/newmon/betusekai/uchu2.htmlより引用


 っ直径直径が太陽系程

 直径が太陽系ぐらいの円盤が三枚重なつた上に髙さ132万㎞の山が乘つてゐます。これがひとつの世界で小世界と云ひます。

 小世界が1,000個集まつたのが小千世界。小千世界が1,000個集またのが中千世界。中千世界が1,000個集まったのが大千世界です。この世界の中心に居るのが、大毘盧舎那如來(だいびるしゃなにょらい)です。奈良の東大寺の大佛がさうです。釈尊は、このなかの一つの小世界の人々を救うためにあらはれた佛です。

 眞ん中にある山が須弥山です。玄奘三蔵法師は、此の山を「妙高山」と譯しました。新潟の妙高山は、ここからとられました。頂上には帝釈天をはじめとした「天」が住みます。その一歩手前が有頂天です。悟りの一歩手前で、煩腦が少し殘る世界で、「得意の絶頂になつてゐる」状態です。

 金輪際は、大地と水の層の接する際のことです。もうこれ以上、下はないので「どんなことがあつても」といふ意味で使はれます。

 ちなみに、伎芸天、鬼子母神、辯財天、吉祥天などの女性の天部や、阿修羅、韋駄天、十二神将などの有名な天部もすべてここにゐます。

 伎芸天立像は我が國にひとつしかありません。奈良の秋篠寺です。この像は、最高に美しい。下から見上げるとゾクゾクします。私は佛敎徒ではありませんが、私たちの生活にはこんなに身近に佛の敎えがあるのですね。



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このページは、宝徳 健が2016年4月28日 22:17に書いたブログ記事です。

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