シャトーブリアンが擧げたアメリカの三つの問題點を書いてゐます。二つ目です。
不平等問題です。アメリカに渡る前のシャトーブリアンは、社會軆分の平等と、富の平等とを混同して考へてゐました。政治上の原理と、經濟上の原理とを混同して考へていたのです。
民主主義のあるところに貧富の差はない、とまでは考へていませんでしたが、少なくとも、共和政の下では、貧富の差が微小だらうと考へてゐたのです。ところがアメリカ共和國は、とてつもない富の不平等が存在してゐました。
シャトーブリアンは歎きます。「富の非常なる不平等は、今や、平等の精神を死に至らしめんとしてゐる」と。
貧富の差で云ふなら、西歐の君主制のはうがまだましでした。
これも現在のアメリカに云へますね。
でも、自由と正義と必死になつて唱つてゐますが、あの國に自由と正義などかけらも存在しません。すべてパワーゲームです。そして、愚民化政策です。
そして、アメリカは、中世を經驗してゐない幼稚な國なのです。
次回は、法の問題です。
民主主義のあるところに貧富の差はない、とまでは考へていませんでしたが、少なくとも、共和政の下では、貧富の差が微小だらうと考へてゐたのです。ところがアメリカ共和國は、とてつもない富の不平等が存在してゐました。
シャトーブリアンは歎きます。「富の非常なる不平等は、今や、平等の精神を死に至らしめんとしてゐる」と。
貧富の差で云ふなら、西歐の君主制のはうがまだましでした。
これも現在のアメリカに云へますね。
でも、自由と正義と必死になつて唱つてゐますが、あの國に自由と正義などかけらも存在しません。すべてパワーゲームです。そして、愚民化政策です。
そして、アメリカは、中世を經驗してゐない幼稚な國なのです。
次回は、法の問題です。
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