醍醐味(皇紀弐千六百七十六年五月三十日)

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 書くのを忘れてゐましたが、五月二十七日は、海軍記念日です。聯合艦隊がバルチック艦隊を打ち破つた日です。もし、明治の軍人たちが大東亞戰爭をたたかつてゐた、きつと勝つてゐたでせう。

 おつと本題。普段何氣に使つてゐる言葉が實は、佛敎用語だつたといふものを紹介してゐます。

 今日は、「醍醐味:だいごみ」です。

 カルピスといふ飲み物がありますね。これは、「カルピス」と「サルピス」を合せた言葉です。
 「醍醐」とは、牛や羊の乳を精製した濃厚で甘味のある液汁のことです。

 佛敎では、乳を精製する過程の五段階を「五味」と云ひます。「乳(にゅう)」「酪(らく)」「生酥(しょうそ)」「熟酥(じゅくそ)」「醍醐」の五段階です。最後の「醍醐」で最上の味を持つ乳製品が得られるとされました。

 醍醐は、純粋で最上の味であることから「醍醐のやうな最上の敎へ」として佛陀の敎法にたとへられました。なので、最上の佛法が「醍醐味」と呼ばれるやうになりました。

 あから、私たちは、醍醐味を「本當の面白さ」や「神髄」として使ふやうになりました。

 この五段階のうちの「熟酥」がサンスクリット語で「サルピス」であり、カルピスの名前はそこから取ったのですね。

 へ~、カルピスって佛敎とつながつてゐたんだ~。

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このページは、宝徳 健が2016年5月30日 04:57に書いたブログ記事です。

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