サラリーマンで千葉支店に勤務してゐたときのことです。朝礼で、社員が交代でスピーチをします。ある朝、新入社員の女性が登場。「私は、光源氏が大好きです」から始まりました。「へ~、この子若いのに、源氏物語を讀んでゐるんだ。偉いな~」と聴きながら思ひました。ところが、次に、「光源氏の諸星くんがローラースケートで・・・・・・・・・」。普段テレビを觀ない私「・・・・・・・・・・(頭が錯乱状態)」でした。
インターネットで檢索しても、歴史上のとても大切なキーワードが、なんかちゃらい、キャラクターの名前になつてゐたりすると、いや~な氣分になります。あさいな~。
第二帖 帚木(ははきぎ)を讀んでゐます。
第一帖 桐壺の最後の方では、光源氏は十二歳でした。第二帖では、まう十七歳です。
いいですね! 第一帖で覺へるのは、桐壺といふ名前です。あとから出て來藤壺も。
第二帖で覺へるのは、頭中將(とうのちゅうじょう)と空蟬(うつせみ)です。
さて、光源氏と頭中將とあと二人の四人が雨夜の品定め(あまよのしなさだめ)をやります。
インターネットで檢索しても、歴史上のとても大切なキーワードが、なんかちゃらい、キャラクターの名前になつてゐたりすると、いや~な氣分になります。あさいな~。
第二帖 帚木(ははきぎ)を讀んでゐます。
第一帖 桐壺の最後の方では、光源氏は十二歳でした。第二帖では、まう十七歳です。
いいですね! 第一帖で覺へるのは、桐壺といふ名前です。あとから出て來藤壺も。
第二帖で覺へるのは、頭中將(とうのちゅうじょう)と空蟬(うつせみ)です。
さて、光源氏と頭中將とあと二人の四人が雨夜の品定め(あまよのしなさだめ)をやります。
最初は、光源氏と頭中將の間で、こんなやりとりがありました。
頭「戀文をみせてよ」
光「少しだけだぞ、あんまりよくないのもあるから」
頭「ふふふ」
頭中將は、その數の多さに驚きながらも。
頭「ああ、これはあの女からだ。あ、これは、あの子だ」
光「それよりも、あなたの家にある珍しいものをみせてくれよ」
頭「我が家には、そんなものありませんよ」
てなことをやつてゐるうちに、頭中將が、
「欠點のない女なんていないよね。このごろそれがやうやくわかつてきたよ」
とのたまひます。これが雨夜の品定めのスタートです。つづく。
頭「戀文をみせてよ」
光「少しだけだぞ、あんまりよくないのもあるから」
頭「ふふふ」
頭中將は、その數の多さに驚きながらも。
頭「ああ、これはあの女からだ。あ、これは、あの子だ」
光「それよりも、あなたの家にある珍しいものをみせてくれよ」
頭「我が家には、そんなものありませんよ」
てなことをやつてゐるうちに、頭中將が、
「欠點のない女なんていないよね。このごろそれがやうやくわかつてきたよ」
とのたまひます。これが雨夜の品定めのスタートです。つづく。
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