源氏物語 9(皇紀弐千六百七十六年六月七日 四)

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 朝の時間が一番幸せです。ブログ書いて、手紙讀んで、本讀んで、手帳を整理して、新聞讀んで・・・。斷酒してゐると夜は寢るしかないので、朝早く起きます(笑)。いいな~。

 さて、雨夜の品定め(あまよのしなさだめ)の續きです。

 こんな會話を書いたら、世の女性陣からバッシングをくらいさうです。「男つていいかげん」なんて。でも、それを現代の感覺でとらへないでください。當時の女性は、上流・中流・下流育ちによつて評價されてゐました。そして、女性は表に出ないので、男性が通ふしかありません。外に出ないので、當然どのやうな女性かがわかりません。だからこんな會話も成り立つのです。

 私たち現代人の惡い癖は、「今のパラダイムで他の時代を評價」することです。だから、本が讀めなくなります。

 讀書の極意

心を虚しうして讀め

 自分の勝手な設計主義で讀まないでください。
 雨夜の品定めのつづきです。光源氏:光、頭中將(とうのちゅうじょう):頭

頭「教養があり髙い躰分にふさはしく、それなりにこなしてゐる女でも、つくづく吟味してみると浅いね。人を見くびつたりするし。まわりにおべんちゃらを使ひ、いいことばかりを云ひふらすから、少し割り引いて聞かないと。まつたくろくな女がゐないや」

光「でも何か良いところもあるだらう?」

頭「上流の家で育つと、いいところだけが強調されるから、特上に見えてしまふだけですよ。中流お女はうがいいかも。下流の女は知らないからなあ」

 光源氏の正妻は、左大臣家の娘です。頭中將の妹です。頭中將の妻は、右大臣家の娘です。自分の正妻のことを言つてゐるのでせうか(笑)?

光「女性を上中下の三つに分けると・・・それ結構難しいやん(いきなり関西辯)。一流の家に生まれても、今は、落ちぶれている女はどうなんねん? 逆に、生まれは中流でも今は、出世して華やかな生活をしてゐる女はどんなんねん?」

 さて、ここから、あと惡友ふたりが二人雨夜の品定めにくははります。四人になります。つづく

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このページは、宝徳 健が2016年6月 7日 04:35に書いたブログ記事です。

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