十七条憲法(皇紀弐千六百二十六年六月三日 參)

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 つづきです。第三条を讀んで、これは絶対命令だと思ふ人は、わが國のシラスといふ國體を知らない、悲しい人達です。國籍だけ日本人です。

 歴代天皇は、決して、階層型支配制度を行ひませんでした。常に共同體使命型社會の構築に腐心しました。

 ですから、この第三条は、天である君と、地である臣民との役割分担のことを言つてゐますシラスといふ國體を知つてゐれば、こんなことをいちいち説明する必要もありません。
 「君は天のやうなものであり、臣民は地のやうなものである」と云ふ言葉に、天にも地にもそれぞれの分と役割があり、分が守られてこそ、春夏秋冬の四季が順調に移り變はり、萬物がそれぞれに發展すると續きます。だから、人間社會の支配‐被支配關係のことではなく、自然の調和を重んじる價値觀が込められた言葉なのです。

 これは家庭も學校も企業も同じです。

 三菱自動車、シャープ、東芝と云つた我が國を代表する企業で悲しい事件が續いてゐます。我が國で培はれて來た、共同體使命型が崩壊し、階層支配型の企業が増ゑてゐる結果です。「誰が正しいかではなく、何が正しいか」といふミッション(使命)型の會社組織ではなく、「誰が正しいか」階層支配型になつてゐるからです。

 私は、企業経営をサポートする時に、組織を必ず整備します。一隅を照らす組織に・・・。

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このページは、宝徳 健が2016年6月 3日 08:02に書いたブログ記事です。

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