早苗田(皇紀弐千六百七十六年六月五日 弐)

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 季節の言葉をシリーズで紹介してゐます。我が日本語は美しいですね。

 我が國は、豐葦原の瑞穂の國です。三大神勅のひとつ、斎庭の稲穂の神勅により、天皇家は、米を以て臣民を養ふことになつてゐます。この神勅を官僚が知つてゐれば、安易な減反政策などには走らないのですが。官僚の試驗には、古事記を必須とすべきです。

 田植ゑがはじまつた今の我が國は、四季の中でも美しい季節の一つです。
 田が息を吹き返します。そこに鷺が遊びます。

鷺は知る 水が張られた 早苗田に 我遊ばんと 我食さんと

 水を張つて、土を砕き、かきならされた田は「代田(しろた)」。田植ゑを待つばかりの田です。

 田植ゑが終はると、「早苗田(さなえだ)」、又は「植田(うゑた)」となります。やがて、青々とした「青田」となります。この過程がまた美しい。


 子供の頃、田には白鷺が、田螺(たにし)をつひばみにきてゐました。

 子供の頃、田は、遊び場の一つでした。もちどん、入つていつてはいけませんが、オタマジャクシを採つたのも田でした。時折、田に水を入れるために、ため池から水が放流されます。その時には、ため池いる魚たちも流れてきます。普段みることのない、大きな鯉なども。子供たちは、畔に群がりその魚を捕ります。

 子供の頃、田の畦道には、もつといろいろなものが植ゑられてゐました。桑の木、枝豆・・・・・。

 田と共にあつた、日本人の生活が壊れて、なんとも情緒がない社會になつてしまひまひた。私達大人の責任ですね。

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このページは、宝徳 健が2016年6月 5日 06:41に書いたブログ記事です。

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