雨接待(皇紀弐千六百七十六年六月二十三日)

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 季節のきれいな日本語を紹介してゐます。

 今日は、雨接待(あめせったい)です。
 突然の雨に見舞われたり、雨に振り込まれたりすることを「雨接待」と云ひます。我が國は、こんなことまでに美しい言葉をつけるセンスがあるのですね。

 手紙を書くときなどに、「蛍狩りに出かけましたが、帰りは雨でびしょぬれになりました。天が雨接待をしてくれたのでせうか」なんと書くと素敵ですね。

 今は、七十二候 夏至 初候 乃東枯(なつくさかるる、または、だいとうかるる)です。なんと、我が國には、七十二の季節があるのです。間違っても「ななじゅうにこう」と讀まないでくださいね。「しちじゅうにこう」です。

 乃東枯は、冬至の頃に芽を出した「靫草(うつぼぐさ)」が枯れていく頃。色鮮やかな夏の花が開花するという時期に、枯れていく花に思いを寄せた、古人の優しさを感じる言葉です。

なつかしき 春の形見や うつぼぐさ 夏のはなやか 紫にして

与謝野晶子の歌です。


もとはこんな花が・・・・枯れるとかうなります。この時期からかうなります。



 我が國は、美しいですね。

敷島の 大和の國に 七十二の 香りはこびて 言霊宿る

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このページは、宝徳 健が2016年6月23日 08:20に書いたブログ記事です。

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