濡れ色(皇紀弐千六百七十六年七月六日)

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 今朝早くから明石に移動しました。阪神電車から山陽電車に乘り入れて、うつらうつらしていた私の目に、明石海峡の美しい風景が飛び込んできました。向夏の砌、酷暑にうんざりしてゐましたが、朝日を浴びた美しい明石海峡は息をのむ美しさです。

 季節の美しい言葉を紹介してゐます。今日は「濡れ色」です。
 水にぬれた色は、みずみずしさを増し、わずかな光にも輝いて見えます。濡れ色とは、讀んで字のごとく、濡れた色のことですが、濡れたやうに艶のあることも云ひます。まるで今朝の明石海峡のやうな景色もさうなのでせうか。

 梅雨が好きな人はあまりゐないと思いますが、束の間の晴れに、紫陽花が光り輝いてゐるのも濡れ色なのでせうか。

 そう考へると、雨は、天が地上の景色を鮮やかに塗り替える作業なのかもしれませんね。天も粋なことをしてくれます。

天からの 粋なはからい 贈り物 雨接待後の 濡れ色景色

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このページは、宝徳 健が2016年7月 6日 07:45に書いたブログ記事です。

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