負けるが勝ち(皇紀弐千六百七十六年七月十一日)

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 職場においては、指示する者と指示される者にわかれます。指示する方(以下、上司)が指示される方に「號令」ないし「命令」ないし「訓令」をします(號令、命令、訓令については6月9日の記事をご覧ください)。訓令なならよいのですが、号令や命令レベルになると、上司は部下に「云ふことを聞かせやう」とします。つまり、部下に10勝0敗をしかけやうとする上司のなんと多いことか。上司と云ふ立場だけで、こんなことが出來たら苦勞しません。

 結果として、かういふ上司は0勝10敗か、部下と0勝0敗になります。いや、感情のしこりを考へると、マイナスの敗戰かもしれません。

 相手は、感情を持つた人間ですし、仕事には對等のルールがあります。

 相手との折衝は、ミニマックス、つまり、負けるが勝ちの鐡則を知る必要があります。

 今日は、ムカデゲームを紹介しませう。
http://uronchan.com/wp-content/uploads/2014/03/%E3%83%A0%E3%82%AB%E3%83%87%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A01.jpg

(通常ムカデゲームは五段階まであるのですが、わかりやすいやうに三段階にしました)。

 AとBが對戰します。二人は交互に決斷の機會を與へられます。二人が云へるのは「イエス」か「ノー」だけです。そして、二人のどちらかが、初めて「イエス」と云つた時點でこのゲームは終了します。

 二人は、この図のルールを良く知つてゐて、どの時點で「イエス」と云へば、賞金がいくらかといふことをゲームが始まる前から熟知してゐます。

 さて、二人はどの段階まで進んで、いくらずつ賞金をもらへるでせう???

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このページは、宝徳 健が2016年7月11日 16:36に書いたブログ記事です。

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