負けるが勝ち(皇紀弐千六百七十六年七月十五日 參)

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 囚人のジレンマのあなたの答へは? 容疑者が二人とも相手のことを顧みずに自分の刑だけを輕くしやふとすると、逆に刑が重くなつてしまふという何とも皮肉なゲームです。
囚人のジレンマ

 警察が出した条件を表にするとこうなります。

 まず、容疑者Aの立場では。

1)容疑者Bが黙秘した場合
自分も黙秘すれば懲役2年だが、自白すれば無罪になるので自白した方がよい。

2)容疑者Bが自白した場合
自分が黙秘すれば懲役10年だが、自白すれば懲役5年なので自白した方がよい。

 つまり、どちらにせよ自白した方がよいということになります。しかしこの理屈は容疑者Bにとっても同じなので、容疑者Bも自白を選ぶことになります。

 結局二人とも自白して、懲役5年の刑を受けることになるのです。もし二人とも黙秘していれば、懲役2年の刑ですんだのにもかかわらず。このような状態をナッシュ均衡といいます。

 これは、現実社會でも、よく起きる現象です。軍事や價格競爭などで。そして、利益はマックスとはならず、ミニマックスになつてしまひます。次囘は、現實社會におけるナッシュ均衡をみていきませう。


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このページは、宝徳 健が2016年7月14日 20:55に書いたブログ記事です。

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