夕顔(皇紀弐千六百七十六年七月二十五日)

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 フマフォが出たとき、電車の中でスマフォでゲームに興じる者たちを見て、「まるで昔のシンナー中毒患者だなあ」と思ひました。今回、ポケモンのゲームが出て、そのシンナー中毒患者が、夢遊病者になりましたね(笑)。いや、ゾンビと云ひ換えたはうがいいか。

 昨日タクシーに乘りました。タクシーが左折しようとして、横断歩道で通行中の人がいたので停止しました。5人家族です。母親も父親もスマフォのゲームに興じてゐます。ポケモンのあのゲームをやつてゐるかどうかは、すぐにわかりますね。動きがスピーディになつたり、緩慢になつたりするからです。信號が赤に變はりました。でも、まだ、横断歩道上で、ゲームに興じてゐます。かういふのを馬鹿と云ひます。あれでよく子供の敎育が出來るものです。

 前置きが長くなりました。源氏物語でちやうど、夕顔を書いてゐます。源氏物語の夕顔のことではありません。花の夕顔です。

 きれいですね~。夕顔は朝顔や昼顔とまつたく違ふウリ科の植物です。よく朝顔を大きくしたやうな白い花を夕顔と呼んでゐますが、これは明治の初めに渡來した、夜顔です。

 昔からある夕顔は、南瓜(かぼちゃ)や糸瓜(へちま)の花に形が似た白い花を咲かせ、その實からかんぴょうをつくります。

 夕方に開いては朝にしぼむ花のはかなさが紫式部にして源氏物語の夕顔を登場させたのですね。

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このページは、宝徳 健が2016年7月25日 06:33に書いたブログ記事です。

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