得體のしれない屋敷に夕顔を連れて行つた光源氏です
光源氏には冷たい態度をする夕顔ですが、それでも、一夜を共にします。めくるめく愛のひと時を過ごし、光源氏はトロトロと眠りに落ちます。すると・・・。
光源氏には冷たい態度をする夕顔ですが、それでも、一夜を共にします。めくるめく愛のひと時を過ごし、光源氏はトロトロと眠りに落ちます。すると・・・。
夢かうつつか、枕上(まくらがみ)に美しい女性が座つてゐます。そして、恨みがましくつぶやいてゐます。
「あなたを立派な方だと信じてゐたのに、こんなつまらない女と連れ楽しんで、ひどいではないですか」
つぶやきながら、かたはらで眠つてゐる夕顔を起こさうとします。こわ~。
「これはいけない」
光源氏は、うなされて目を開きます。
恐ろしい光景です。灯は消えて周圍は、眞つ暗です。太刀を抜き枕元に置きます。魔除けの爲です。
夕顔の侍女を呼びます。「たれか、宿直(とのひ)の者を呼べ」
でも、侍女も幻を見たのかブルブル震えてゐます。光源氏はしかたがなく手を叩きましたが誰も來ません。
夕顔はワナワナ震えてゐます。夕顔はどうなるのでせうか。 つづく
「あなたを立派な方だと信じてゐたのに、こんなつまらない女と連れ楽しんで、ひどいではないですか」
つぶやきながら、かたはらで眠つてゐる夕顔を起こさうとします。こわ~。
「これはいけない」
光源氏は、うなされて目を開きます。
恐ろしい光景です。灯は消えて周圍は、眞つ暗です。太刀を抜き枕元に置きます。魔除けの爲です。
夕顔の侍女を呼びます。「たれか、宿直(とのひ)の者を呼べ」
でも、侍女も幻を見たのかブルブル震えてゐます。光源氏はしかたがなく手を叩きましたが誰も來ません。
夕顔はワナワナ震えてゐます。夕顔はどうなるのでせうか。 つづく
コメントする