源氏物語 24(皇紀弐千六百七十六年八月二十八日)

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 夕顔の危機です。夕顔は恐ろしさのあまり、氣を失つてしまつたのです。
 光源氏は惟光を呼び出します。でも、惟光は夜が明けるまで用がないものと一旦退出してしまつてゐたのです。他の従者が騒ぎに氣づき、灯りをもつてかけつけました。

 灯りをとつて夕顔をみると、なんと、一瞬、またその枕元に先ほどの女がゐます。女はすぐに消えました。

「どうした、しつかりしろ」

 光源氏がどうゆすつても反應がありません。夕顔は顔色を失ひ、どんどん冷たくなつていきます。

 息は絶え・・・・

「死んでいる。お願いだ!行きかえつてくれ~!」

 光源氏はどうしていいかわかりません。 今なら、かつこうのマスコミの餌食ですね。

 大急ぎで惟光を呼びにやり、なんとか對應をしました。

 夕顔を家に戻すと女たちが騒ぎ立ててろくなことがありません。

 光源氏は、いち早く二条院の家に帰りました。アリバイ工作です。

 夕顔の亡きがらは寺に運び、そこで急死したといふことにしました。

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このページは、宝徳 健が2016年8月28日 04:30に書いたブログ記事です。

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