學生時代、初めて谷崎潤一郎を讀んだとき、かなりショックを受けました。なんだこのエロチシズムはと。それも最初に讀んだのが「痴人の愛」だつたからなおさらです(笑)。細雪等 谷崎文學はひとつの文化を形成してゐます。でも、この「痴人の愛」は、強烈でした。
これまた若いとき、山田詠美の「ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー」を讀みました。「女性でこんな本を書くんだ」とこれまたエロチシズムに驚きを覺へました。
谷崎潤一郎と山田詠美。なぜ、この二人を書いてゐるのか。
これまた若いとき、山田詠美の「ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー」を讀みました。「女性でこんな本を書くんだ」とこれまたエロチシズムに驚きを覺へました。
谷崎潤一郎と山田詠美。なぜ、この二人を書いてゐるのか。
彼女が今囘、衝撃の本を上梓してゐます。「賢者の愛」です。完全に谷崎潤一郎の「痴人の愛」にその價値觀をぶつけてゐます。
ひとりの女が、復讐のために、その復讐する相手の子を、小さい時から自分好みの男に仕上げていく。痴人の愛とは、男女が入れ替わつてゐますが、ストーリーは谷崎潤一郎に對する挑戰です。
山田詠美の文章は輕快です。この人ほど、讀者の好き嫌いがはつきりしてゐる人はゐないでせう。一時期賣れないこともあつたさうな。でも、書くスタイルを變へません。
これは面白い。映画化もするさうです。これを演じきれる俳優は誰だ。
今、この賢者の愛と痴人の愛を比べて讀んでゐます。樂しい、樂しい。
ひとりの女が、復讐のために、その復讐する相手の子を、小さい時から自分好みの男に仕上げていく。痴人の愛とは、男女が入れ替わつてゐますが、ストーリーは谷崎潤一郎に對する挑戰です。
山田詠美の文章は輕快です。この人ほど、讀者の好き嫌いがはつきりしてゐる人はゐないでせう。一時期賣れないこともあつたさうな。でも、書くスタイルを變へません。
これは面白い。映画化もするさうです。これを演じきれる俳優は誰だ。
今、この賢者の愛と痴人の愛を比べて讀んでゐます。樂しい、樂しい。
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