清か(皇紀弐千六百七十六年八月十四日 參)

| コメント(0) | トラックバック(0)
 今は、七十二候(しちじゅうにこう) 立秋 次候 寒蟬鳴です。「ひぐらしなく」と讀みます。

 夏の終わりを告げるかのやうに、ヒグラシが鳴いている頃です。ヒグラシは日の出前や日没後によく鳴き、終はつてしまふ夏を惜しんでゐるかのように聞こえます。

 もう秋か~。こんなに暑いのに~。

 でも、このこんな暑い夏が過ぎると、まるで、冬の厳しさ、夏の暑さに耐えたご褒美のやうに、實りの秋を迎へます。この季節にピッタリな季節の素敵な言葉が「清か(さやか)」」です。
 清かは、「冴える」といふ意味の、「冴ゆ」から派生した言葉です。「冴ゆ」は「寒・冷(さむ)」から生まれたさうです。凍てついた冬の冷氣の中でも、色も、音も、空氣も、何もかもが澄み切つてはつきりと鮮やかに見える・・・。そんな情景が元になつてゐるのでせう。

 よく似た言葉に「爽(さわ)やか」があります。どちらも秋の季語です。

 秋が待ち遠しいですね。その前に、この暑い夏もうんと樂しみませう。天の氣まぐれなんかに負けないぞ。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.soepark.jp/mot/mt/mt-tb.cgi/6458

コメントする

月別 アーカイブ

Powered by Movable Type 4.261

このブログ記事について

このページは、宝徳 健が2016年8月14日 07:01に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「十七条憲法(皇紀弐千六百七十六年八月十四日 弐)」です。

次のブログ記事は「超えた?(皇紀弐千六百七十六年八月十四日 四)」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。