任務分析(皇紀弐千六百七十六年九月七日)

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 團體スポーツの、變な云ひ方ですが、團體戰よりも、個人スポーツの團體戰の方がはるかに難しいのです。

 團體スポーツは一人(または少數の司令塔)によって動きます。個人スポーツは、競技するプレイヤーに、情報分析・最適解の抽出・最適解の選択・決斷・實行が求められます。

 たとえばテニスのダブルス、陸上のリレー、驛傳、水泳のメドレーリレーなどを戰ふ場合のことを考へてみませう。
 勝利のためのデザインを描き、そのデザインに到達するストーリーを構築して作戰計画を組みますが、様々な外部条件により作戰通りに行かないことの方が當然多くなります。この刻々と變化する状況の中で、個人スポーツの場合、誰かが指示してその状況に對應することなどできません。一人ひとりが状況の中で判斷するしかないのです。

 他のプレーヤーと意思疎通が取れないときでも、他のプレイヤーの意に沿う判断ができるようにする手法を「任務分析」と云ひます。

 陸軍の特殊部隊などは、この任務分析が何より大切になります。

 仕事でもさうですね。外で他社の人と商談をする際に、帰ってから上司と相談しますでは、相手になめられてしまひます。上司は日ごろから、部下に、「かういふケースの場合にはどう考へどう對應するのか」をいふ思考訓練をする必要があります。仕事の知識やスキルなどはその次の問題です。

 任分析・・・。軍事の世界における考え方で活用できるものは多々あります。

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このページは、宝徳 健が2016年9月 7日 07:33に書いたブログ記事です。

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