インディビデュアル・コンバット(皇紀弐千六百七十六年九月十日)

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 昨日は、ブログを書けませんでした。九月九日は重陽の節句です。偶数が陰、奇数は陽です。陽の中で一番大きな數が九です。この旧が重なるから重陽となります。

 個人スポーツは、まさにインディビデュアル・コンバットです。常に自己完結をさせておかなければ怖くて戰へるものではありません。その個人スポーツで團體戰を行ふとなると、プライドの高い2人以上のプレーヤーが使命と運命を共にするのですから、これは大變です。テニスやバドミントンのダブルスなど、まず、パートナーとは私生活では、ほとんど時間を共有することはありません。仲は良くありません。でも、敵を倒すときには、目的はひとつになります。

 どうするか。それが數日前に書いた「任務分析」となります。
 インディビデュアル・コンバットと任務分析は切っても切り離せない関係にありす。

 個人スポーツの團體戰では、状況が變化し、作戰通りにいかなくなつたとき、即座に、パートナーの考えていることを把握し、自分を體應させる必要があります。

 つまり、練習中に技術力をお互いに磨くことよりも、相手の行動を察知する訓練が必要になります。

 ビーイクル・コンバット(團體競技)における指揮官の存在意義は、戰闘中にあります。報告させ、自分が判斷して、實施させるからです。

 インディビデュアル・コンバットにおける指揮官の存在意義は、戰闘前です。作戦の眞の目的を理解させ、なぜこのやうな組織編制や任務分担にしたのか、なぜ、このやうな命令を出したのかをとことん理解させる必要があります。

 中小零細企業において、部下への任せ方がへたくそな上司が、そのくせ、途中で部下の仕事の仕方にたびたび口を出すことが多々あります。

 インディビデュアルでもビーイクルでもない闘い方をして、途中で口を出すと、部下はたまつたものではありません。いざ戰闘がはじまつてしまつたら、現場の指揮官に自由裁量の余地を少しでも多く與へ、現場の指揮に専念できる環境を整へてやることが、上司の仕事です。

 そのために、中小零細企業の組織創りでは、経営者や上司の指揮官としての訓練と、普段からの部下の任務分析が何よりも大切になります。どんなに優秀な経営資源を準備することよりも。

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このページは、宝徳 健が2016年9月10日 01:29に書いたブログ記事です。

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