メリさんの家(皇紀弐千六百七十六年九月二十五日 四)

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 廣島カープが優勝しましたね。日本一になつてほしい。あの球團は本當に素晴らしい。

 サラリーマン新入社員の頃、出光興産 広島支店 直營ガソリンスタンドで實習を受けました。富士見町にありました。今は、こんな風になつてゐます。


 1983年ですから、三十三年前です。
 厳しかつたなあ。ホースなんかもきちんと巻いてゐないと、烈火のごとく怒られました。

 ポリ袋を、紙袋に大量に二袋持たされて、「売れるまで帰つて來るなと」。いまだつたらパワハラといふのでせうか。

 でも、樂しかつたなあ。

 このスタンドの裏に 「龍」といふ臺灣料理の店がありました。別名「メリさんの家」。あのころはおつかないお姉さん女傑のメリさんが、店をきりもりしてゐました。

 スタンドで働いてゐると、メリさんが、「おい!宝徳!しつかり働いてゐるか!夜食の時は來いよ!」と(笑)。いつも喝を入れられてゐました。でも、食べに行くと優しくて、親切にしていただきました。

 広島戰があるときは、王貞治さんも必ず顔を出されてゐました。

 とにかくおいしかった。

 でも、ネットで調べたら閉店されたさうな。みんな歳をとつていくのですね。

 甲子園の西側にも、龍園といふ、たまらなくおいしい臺灣料理の店がありました。みんなここで、手羽中のから揚げを賈つて、甲子園球場で野球を觀ながら食べました。ビール片手に。

 掛布ライスで有名ですし、阪神の選手もたくさん來てゐました。

 ここも2010年に親父さんが歳をとつて店を閉めました。泣きさうになりました。

 昨日の讀賣新聞夕刊に、息子さん二人が、近くの別の場所で、親父さんの腕と意志を引き繼でゐるとの記事が!

 狂氣亂舞。記憶が頭の中で蘇ります。あの餃子、あの手羽中、あの・・・・・。ああ、食べたい。すぐに行きます。頭だけではなく、胃袋で蘇るやうに。

 今年は、廣島が、恐らく日本シリーズに出ます。そうしたら、廣島にシリーズを觀みいつて、メリさんの家に食べに行かうかなあと思つたのですが・・・。残念・・・・。

 それにしても、阪神は、何をやつてんねん。龍園の親父がおこつてんで。

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このページは、宝徳 健が2016年9月25日 10:08に書いたブログ記事です。

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