すつかり寒くなりましたね。みまさん、體調に氣をつけませう。今年の冬は寒さうです。
季節の素敵な日本語を時々紹介してゐます。今日は「律の風(りつのかぜ)」です。
いきなり過激なタイトルですみません(笑)。
親戚の人からいつも言われるのが「お母さんは、健ちゃんに嚴しかったね~」です。私には、母の優しい思ひ出しかないので、言われるたびに不思議な氣持ちになります。確かに、嚴しかつたのですが、その何十倍も優しかつたからだと思ひます。
母は、三十數年間病氣でした。入退院と手術を繰り返し、全軆リューマチで、関節はほとんど人工関節でした。毎朝、起きても、治ることにない自分の軆體をみてどういふ思ひで生きてゐたのでせう。
今、太平記を讀み返してゐます。面白いですね~。我が國が最も活性化した時代。室町。佐々木道譽が大好きです。でも、後醍醐天皇が良い人に書いてあります。とんでもないですね。先日の産經新聞でも、「さすが後醍醐天皇」と書かれてありました。我が國の歴史上、「天皇を廢止していいか」といふ國民投票をもし行ったとしたら、可決されてしまひさうなのが後醍醐天皇の時代です。
もちろん皇室も人間です。いろいろな苦難を乘り超えて今の皇室があります。むしろ、人間として生まれて、あのやうな過酷な生活を過ごされてゐること自體が奇跡ですが。
さて、十七条憲法。繰り返しますが、江戸時代の寺子屋の「讀み」「書き」「そろばん」の「讀み」は、支那の古典ももちろんありましたが、基本は十七条憲法と貞永式目でした。十七条憲法で日本人としての精神性を學び、貞永式目で、日本人として生きるルールを學びました。
十条の解説をしませう。
私はまだ幼くて、正常に判断できませんでしたが、なんかおかしいなあと思ったことがありました。五十年安保や六十年安保の時です。學生がヘルメットをかぶり棒を振り回しながら亂闘をしてゐました。
大學生とは、これが正常な姿なのだらうかと思ひました。日本人はこんなに醜いのかと思ひました。何よりかはいさうなのは、警察官です。デモの學生からこんなことを言はれたこともあつたさうです。「お前、學歴は?」と。
お前ら學生のせいで、出ていかんでもいい金が使はれ、出動せんでもいいことに警察官が振り囘されます。なのに、この言いぐさはなんでせうか?
さて、また警察官がかはいさうな時期になつてきました。あの、観るのもおぞましい、乱痴氣騒ぎ。
宇都宮の爆發事件で、メディアは「元自衛官」と報道してゐます。この事件は、七十二歳にもなつてまだ自分探しが終はつてゐない情けない大人が起こしたもので非難されて當漸でせう。
だけと、自衛隊出身者が事件を起こすとなぜ、「元自衛官」といふ枕詞がつくのでせうか? メディアに潜む、自衛隊を陥れたい勢力の影が透けて見えます。情けない。今のメディアは、なにが目的で存在してゐるのでせうか。新聞。この新聞大好きおじさんが、最近の新聞のレベルの低さには辟易としてゐます。テレビ。語るにも値しません。後何?ラジオ?テレビと同じです。雑誌?まともなのは數社だけです。
もし、私が事件を起こしたら「元出光興産社員」と出るのでせうか?
ジェンダーフリーもそうです。
先日、息子と話していました。企業人の仕事も、自己完結できる社員が団結するようにしないといけない。鍛え上げた人間たちがお互いのその力を使ひ合ふと、それは「分け合ふ」ことになります。分け合ふと餘ります。「分け合つて餘らしてきた」のが我が國です。武士道の精神です。
弱い人間が傷をなめあふやうな組織を創ると、相手の力を奪わないと仕事にならないので、「奪い合つて足りなくなる」組織となります。
かつての我が國は、自己完結した人間が、社會を構築してゐました。例えば。
平尾誠二さんが亡くなりました。私たちの時代のヒーローです。それにして五十三歳は若すぎます。心からご冥福をお禱り申し上げます。
さて、歐州は、あの素晴らしいローマ帝國がキリスト敎によつてぐちゃぐちゃにされ暗黑の時代に突入します。それにほとほと疲れて、「もういいかげんにしやうよ」と再び古代ローマ帝國の繁榮を取り戻さうとしました。これが「再生(ルネサンス)」です。そして、十五世紀以降、ルネサンス→宗敎改革→對抗宗敎改革→大航海時代の四つがからみあひ、ウェストファリア體制といふ近代化をしてゐきます。「このウェストファリア體制」が歐州公法、つまり、國際法です。我が國は、これが世界標準であると強く思ひ、明治時代以降、國際法の優等生であり續けました。ところが、中世を經てゐないアメリカが出現しました。なので、大東亞戰爭は、アメリカの軍事的な實力ではなく、國際法侵しまくりのアメリカの非道に敗けてしまひました。アメリカは、國際法を守る氣はありませんし、今まで、守ったことがあつただらうか? 記憶にありません。
そのウェストファリア體制に移行する前に、歐州は、近代化のために宗教を克服する必要がありました。だから、絶對主義が出てきたのです。これについてはまたいつか。我が國は、織田信長が、比叡山と石山本願寺を叩きのめしてくれましたので、宗教戰爭は起きませんでした。信長といふ男は正しい眼を持った政治家でした。
宗教は、宗教に徹してゐればいいのですが、一つ間違えるととんでもないことをし始めます。その最たるものが、カトリック教会主義です。そして、彼らが起こした十字軍です。
紫式部とは、本當ににくい作家です。第二帖の雨夜の品定めで、今後、光源氏をはじめとした男たちが接する女性を想像させ、その後の展開に期待を持たせます。
この第五帖でも、若紫と光源氏が男女の仲になるまでにはいつてゐませんが、そのギリギリのところまで書いてゐます。そして、「ああ、この後、光源氏と若紫はどうなるのだらうか」と讀者に期待させてから次を讀ませやうとしてゐます。
初めて源氏物語を讀んだときは、その登場人物の多さに壓倒され、すぐに斷念してしまひました。その次に讀んだときは、前に讀んだときの最初のストーリーパラダイムにこだわりすぎました。
とにかく、源氏物語を讀むコツは、「心を虚しう」です。飛ばし讀みをしてもいいので、タンタンと讀みすすめる。
さて、二条院(光源氏の住まい)に移り住んだ若紫です。
今は、二十四節気(にじゅうしせっき)では、寒露です。七十二候では、今日から、寒露 末候 「蟋蟀在戸」です。「きりぎりすとにあり」と讀みます。
蟋蟀が戸口でなく頃。この候の蟋蟀は、夏から冬にかけて見られ、鈴のような音色を響かせるツヅレサセコオロギだと言われています。ギーッチョンと機織りのように鳴く蟋蟀ではありません。
男の最大といふか唯一の使命は、自分より「力が」弱い存在である女性や子供を守ることです。だから働いてご稼ぎ、軆體を鍛えて守ります。男は女と子供を守るんです。それしか仕事がないんです。
それがなんですか!
いつも持ち歩いているPCが大破(涙)。今日、賈ひに行きますが、セットしたりするまで時間がかかるのと、今日から、長期ロードで用事を済ませたらすぐに出かけます。なので、フログは、月曜日の朝まで書けません。ごめんなさい。書きたいことが山ほどあるのに。今日は、輕い話題で。
ノーベル醫學生理學賞を受賞された大隅先生は、私の高校の先輩に當たります。そして、わが母校 福岡縣立福岡高等學校は、來年 創立百周年なのです。お祝いが重なつてもう大騒ぎ。
その福髙(ふっこう)の同窓生とラインをしてゐますが、なつかしい博多辯がとびかつてゐます。
M:任務 Misson
E:敵情 Enemy
T:地形 Terrain
T:部隊 Troops
T:時間 Time
C:民事 Civil Consideration
からMETT-TCとなつてゐます。
昨日は、優秀な人間の任務に対するとらへかたをのべました。
キリスト教がローマ帝國に入り込み、あの素晴らしいローマ帝國が、獣の社會のやうに汚れきつてしまひました。聖書以外のなにものも研究をしてはいけないので、科學技術も失ひました。庶民は、字を知ることさへできません。もし、庶民が本を讀めたりしたら、魔女裁判にかけて殺されたのです。
キリスト教徒異教徒の戰ひだけではありません。キリスト教内の他派とも殺し合ひます。「異教徒は殺さなくてはならない。異端児は殺さなくてはならない」が彼等の正義です。
十字軍もさうでした。
「日出處天子致書日沒處天子無恙(日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す。恙無きや)」。西暦607年に我が國が外交デビューしたときの聖德太子の文章です。隋の皇帝煬帝にあてた手紙です。なんと格調高く堂々とした外交文書でせうか。このぐらいの外交をしなければなりません。
このころ、我が國の國家としての體裁が整つてきました。白人中心史觀に立たなければ、七世紀は世界史にとつて重要な世紀です。
ユーラシア大陸の東のはずれの日本が世界史に登場したのです。この後、白村江の戰ひ、遣唐使による律令國家の建設と、續きます。そして、894年に菅原道真の建言で、大陸との交はりを絶ちます。十九世紀まで我が國は、世界史に登場せず、獨自の文化をはぐくみます。
歴史を見直してください。我が國は、支那大陸との交はりがないときは、とても平和で文化が充實するのです。支那大陸とのかかはりが深くなると、國内が亂れます。田中角栄も餘計なことをしたものです。
今日は、十条の本文だけ紹介します。解説は次囘。十条も素晴らしい文章です。
さて、いよいよ、METT-TCの解説をしていきませう。
M:任務 Misson
E:敵情 Enemy
T:地形 Terrain
T:部隊 Troops
T:時間 Time
C:民事 Civil Consideration
この解説をする前に、少しわかりやすい例を。
稲田防衛相が、「軍事費」と言つて非難されてゐます。何が惡い。自衞隊は軍隊です。違ふといふなら反論してみろ。憲法? 憲法がおかしいのか、私たちがおかしいのか。當然前者です。あの、憲法と云ふ名前の文章でしかない 邪教 日本國憲法は、改正ではなく、根本的に作り替えなければなりません。讀んでいたら頭がおかしくなります。
以前、ある本への投稿を依頼されました。「平時」「有事」といふ言葉を使ふだけで、書き直しをさせられました。なんでこんな國になつてしまつたのでせうか? 軍隊は、善です。惡ではありません。一般民間人のはうがよほど、惡です。我が國は損をしてゐます。こんな大切なことに目をつぶっゐるのだから。軍民交流が活発になればお互いに活かせるものばかりです。
米特殊部隊も驚くスキルを備えてゐる、海上自衞隊 特殊警備隊を創設した伊藤祐靖氏は、創設時に民間企業から多大なノウハウを學びました。逆もまたしかりです。
リーダーシップを研究してゐたら、METT-TC」といふ軍事用語に出逢ひました。METT-TCと心理學を組み合はせた、私獨自のリーダーシッププログラムを開發していきます。
少し、仕事の息抜きでブログを書きます。
時々、日祭日と云ふ表現を聞きますが、今の我が國に祭日はありません。GHQ(占領軍)が、天皇陛下と臣民を切り離すために祭日を廢止しました。
ローマ帝國が分裂したことは、昨日述べました。
東ローマ帝國は、とにかく西歐、つまり、キリスト教、つまり、カトリック教會主義から逃れたかったのです。
これ以降数百年にわたつて、西歐の歴史は不明になります。聖書しか認めなかつたので、書物が書かれなかつたのです。歐州中世は、「暗黑の世紀」と呼ばれてゐます。古代より新しい時代のはうが記録が残つてゐないのです。
我が国は、歴史が一度も途切れることがありませんでした。退化した經驗もありません。だから、歴史を武器にする感覺がないのです。
そして、日本人は、常に歐米白人社會が世界の最先進國だと思ひ込んでゐますが、おわかりでせう。白人社會の今日の姿などほんの最近なので。
先日、誰だつたかなあ、話していて意気投合したことがありました。我が國女性がさす日傘ですが、あれは、歐州でうんこ防止のためにできました。かつての歐州は、うんこをアパートの2階や3階から捨てていたので、下を歩いてゐる人はたまつたものではありません。上から落ちてくる、うんこに當たらないやうにできたのが日傘です。だから、歐州の人が日本に来て、あんなにたくさんの日傘をさしてゐる人を見てびつくりするさうです。我が國は、きたないものでも、美しく使ふのですね(笑)。
ちなみに、ハイヒールは、下に落ちてある、うんこを踏まないやうにできたものです。
まあ、これは中世の出來事ですので、今から書こうとしてゐる古代とは直接つながらないかもしれませんが、似たやうなものです。
歐州が古代史に華々しく登場するのは、ペルシャ戰爭(アジアですが)、アレキサンダー大王とローマ帝國の五賢帝ぐらいです。つまり、歐州が歴史をつかさどつたこの3つの事件は、例外なのです。
今日は、九条の譯です。
第九条
まこと(信)は人の道(義)の根本である。何ごとをなすにあたつても、まごころをもつてなすべきである。善いことも惡いことも、成功するのも失敗するのも、かならずまごころがあるかどうかにかかつてゐるのである。人々がたがいにまごころえお以て事にあたつたならば、どんなことでも成し遂げられないことはない。これに反して、人々にまごころがなけれれば、あらゆることがらがみな失敗してしまふだらう。
夏目漱石の小説は、若いときよく讀みました。三四郎が一番好きでした。吾輩は猫であるは、若いときはよく理解できませんでした(今はできます)。そして、坊ちゃん。
これも面白かつたですね~。坊ちゃんの中で、「うらなり」といふ登場人物がゐます。
坊ちゃんが、青白い顔でありながらふくれているその人物の顔を見て、子供の頃に同じように青くふくれている人物について下女の清が、「あれはうらなりのとうなすばかり食べているからああなった。」と言っていたのを思ひ出し、「うらなり」と名づけました。
私の事務所の近くに大塩平八郎の墓がある寺があります。ずつと前に、ある人に「ほら、大岡平八郎の墓だよ」と言ったら「誰ですかそれ?」「私は歴史が苦手ですから」と云ふ答えが(笑)。
歴史が好きとか嫌いとかの話ではありません。自分のおばあちゃんの名前を知らないのと同じレベルです。
まあ、ここまでひどくなくても、歴史が嫌いな人は多いのではないでせうか?學校であんな教へ方をしてゐたら、嫌いになるのも當然です。でも、大人になつても歴史が嫌いなのは自分の責任です。學校や先生や社會のせいにしないやうに。
古事記が祖先の遺言であるといふところからでした。山彦が兄の海彦の釣り針を、海中に探しに行きました。その際、海の王と意気投合しました。娘とも仲良くなりました。山彦は、釣り針を王に見つけてもらつて、陸に帰りますが、海にいる間に娘と仲良くなります。
いつだつけな。最近、TVを觀てゐたら、「全然食べれます」と言つてゐた有名人がいました。
かういふ言葉を聞くと脱力感が全軆を貫きます。「全然」の後には否定形がきます。「食べられません」です。我が國は、言霊の幸ふ國(ことだまのさきはふくに)です。きれいな言葉をお互いに使ひ合ふからみんなが幸せになる國でした。世界で最も近代的な國は日本です。文化があり、平和で治安が良く、親切で食べ物がおいしい。世界で唯一歴史が連續した國です。
白人が白人のエゴを世界に押し付けた時代がありました。日本以外の有色人種の國は、それを征服といふ形で受け入れました。我が國は明治維新と云ふ自己改革によつて近代化を図り、世界中の國々に我が國は、文明國だと認めさせました。