ローマ帝國が分裂したことは、昨日述べました。
東ローマ帝國は、とにかく西歐、つまり、キリスト教、つまり、カトリック教會主義から逃れたかったのです。
これ以降数百年にわたつて、西歐の歴史は不明になります。聖書しか認めなかつたので、書物が書かれなかつたのです。歐州中世は、「暗黑の世紀」と呼ばれてゐます。古代より新しい時代のはうが記録が残つてゐないのです。
我が国は、歴史が一度も途切れることがありませんでした。退化した經驗もありません。だから、歴史を武器にする感覺がないのです。
そして、日本人は、常に歐米白人社會が世界の最先進國だと思ひ込んでゐますが、おわかりでせう。白人社會の今日の姿などほんの最近なので。
東ローマ帝國は、とにかく西歐、つまり、キリスト教、つまり、カトリック教會主義から逃れたかったのです。
これ以降数百年にわたつて、西歐の歴史は不明になります。聖書しか認めなかつたので、書物が書かれなかつたのです。歐州中世は、「暗黑の世紀」と呼ばれてゐます。古代より新しい時代のはうが記録が残つてゐないのです。
我が国は、歴史が一度も途切れることがありませんでした。退化した經驗もありません。だから、歴史を武器にする感覺がないのです。
そして、日本人は、常に歐米白人社會が世界の最先進國だと思ひ込んでゐますが、おわかりでせう。白人社會の今日の姿などほんの最近なので。
白人の「我々の歴史が世界の中心であった」といふ自我に支那とイスラムは強烈に反發してゐます。
國際社會は、歴史に基づく自我の張り合いなのです。正しいとか正しくないとかは、彼らにとつてはどうでもよいことです。
そして、彼らは云ひます。
正しい歴史を知ってゐる。それだけで、その人間を殺す十分な理由になる
と。かういふ事實知りながら外交をしなくてはなりません。國際化と云ふ言葉は美しい言葉ではないのです。
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