追い風用意(皇紀弐千六百七十六年十月二十七日)

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 金木犀が、あちらこちらで私たちに素敵な香りをプレゼントしてくれてゐます。木犀(もくせい)は、樹皮が動物の犀(サイ)に似てゐるからつけられた名前ださうです。
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 銀木犀があるのもご存知ですか?

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 花の色は白で香りも控えめです。

 風薫る季節です。外を歩いてゐるときに、ほんの少し、意識してみませんか?金木犀の香りを乗せた追い風を。

 追い風は、後ろから吹いてくる風のことです。


 かつての日本人は、自分らしさが表現できる香りを調合して自分の着物にたきしめていたさうです。ですから、眞つ暗な夜でも、戀人が來たことは香りで分かったのです。つまり追い風です。準備された追い風、それが追い風用意です。きつと通り過ぎたあとにも、その香りが残ることを意識していたのでせうね。

 香りだけではなく、自分の魅力を残して行ってくれる人はとても素敵です。

 日本語とは、なんと素晴らしい言語なのでせう。言霊の幸(さきは)ふ國ですね。

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このページは、宝徳 健が2016年10月27日 05:59に書いたブログ記事です。

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