源氏物語37(皇紀弐千六百七十六年十一月十八日 弐)

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 光源氏が、末摘花に懸想してゐるとき、光源氏の自宅 二条院では、若紫がすつかり寛いでゐました。少女から大人へ。どんどん美しくなつていきます。さすがに藤壺の姪です。美しさのレベルが違ひます。

 光源氏と若紫は、ままごとのやうな遊びをします。光源氏が雛遊びに興じながら、髪の長い女を描いて、その鼻先に紅を塗ります(末摘花へのあてつけ)。
 そして、自分の鼻先にも紅をつけ、「私がかうなつたらどうだ」と若紫に尋ねます。

 「いや~ん」(と若紫が言つたかどうかはしりませんが:笑)。

 光源氏は、拭き取る真似だけをして「おつと、消えないぞ。こんなざまでは帝にしかられてしまふ」。若紫は、本氣で心配して拭き取ろうとします。和氣あいあい。勝手にしろっつうの。

 まあ、こんなにいろいろな女性と樂しめる光源氏はすごいですね。私なんかガミさんひとりでも持て余してゐるのに。

 さて、いよいよ、第七帖 紅葉賀(もみぢが)に移ります。美しい紅葉の季節に朱雀院への行幸が企てられ、實行されます。この帖も最高に面白いですよ。

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このページは、宝徳 健が2016年11月18日 01:35に書いたブログ記事です。

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