忘れ音(皇紀弐千六百七十六年十一月五日)

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 季節の美しい日本語を時々紹介してゐます。今日は、「忘れ音」です。「わすれね」と讀みます。
 寒くなつてきましたね~。ワイシャツと上にセーターを着るやうになりました。もう、秋の虫たちも啼かなくなりました。でも、すつかり静かになつた夜に、か弱い虫の音が聞こえてくることがあります。

 季節外れのその聲を「忘れ音」と云ひます。

 忘れられたやうに残された虫の聲だから? 忘れたころに聞こえる聲だから? すぐに忘れられてしまふ聲だから? 秋の夜長にこんなことをいろいろ考へると面白いですね。どういふ風に考へても、心にしみいります。

 言霊の幸(さきは)ふ國 日本。素敵ですね。

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このページは、宝徳 健が2016年11月 5日 07:18に書いたブログ記事です。

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