乃東生(皇紀弐千六百七十六年十二月二十一日)

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 かつて、クリス・エバーとといふ女子テニスの名選手がゐました。大ファンでした。戀をするぐらい(笑)。まだ、日本でテニスが生で觀られる機會も少なく、TVでもあまり放映されず、ネットもない時代です。
 
 彼女の誕生日が十二月二十一日、そう、今日なんです。

 まあいいや。今日から 二十四節氣 冬至です。七十二候は、冬至 初候 乃東生です。「なつかれくさしょうず」と讀みます。

 夏になると枯れてしまう靭草(うつぼぐさ)の芽が出る頃。靭草は芽を出す頃ですが、この草以外の草木のほとんどは枯れていきます。
 靭(うつぼ)とは矢を入れて、腰に付けて持ち歩く鎌倉、室町時代の筒型の容器のこと。花が落ちた花序の様子がうつぼ(靭)に似ているからと言はれています。

「靭草」の画像検索結果

山里(やまざと)は 冬ぞ寂しさ まさりける 人目(ひとめ)も草も かれぬと思へば

 源宗于朝臣の歌です。百人一首で覺へましたよね。

「山里は、ことさら冬に寂しさがつのるものだった。人の訪れもなくなり、
草木も枯れてしまうと思ふから」

 何百年、何千年經たうとも、和歌の情景は今によみがえります。

 さあ、今年もあと少し。力を盡しませう。今日は、今から出かけるからこの記事ひとつです。

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このページは、宝徳 健が2016年12月21日 06:01に書いたブログ記事です。

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