東海道中膝栗毛(皇紀弐千六百七十六年十二月二十二日)

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 本棚を整理していたら、「怪人二十面相 江戸川乱歩」と「東海道中膝栗毛 十返舎一九」が出てきました。 これ、小學生の時に讀んだ本です。ものすごくなつかしかつた。

 母は、私に「勉強しなさい」といふことを言つたことがありませんでした。勉強するのが好きになるやうに、辞書の引くことの樂しさ、手紙書くことの樂しさ、地図を讀むことの楽しさ、時刻表を讀むことの楽しさなんかを教へてくれました。本もさうです。さりげなく良書を本棚に置いておく。私が讀む。

 といふものでした。出てきた弐冊は、この時の本です。
 東海道中膝栗毛は名著です。永遠のベストセラー。

 著者は、十返舎一九彼はもともとは武士でした。駿府府中の下級武士のことして生まれ、若いころに江戸に出て、小田切土佐守につかへ。土佐守が大坂町奉行になつたのにしたがひ、大阪へ行き、のち武家奉公を辞めました。大阪で、近松餘七の名で浄瑠璃作者になつたあと、再び江戸に出て、劇作の道に入りました。
十返舎一九 三代豊国 東京大学文学部国文学研究室蔵

 物語はおなじみ 弥次さん喜多さんの珍道中。 まう一度讀まうつと。樂しみです。

 ああ、こんなことをしていたら、本の整理が、をはらない。

なつかしき 二つの本が 聲かける 死ぬまで私を 手元において

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このページは、宝徳 健が2016年12月22日 05:19に書いたブログ記事です。

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