麋角解(皇紀弐千六百七十六年十二月二十六日)

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 今日から、七十二候 冬至 次候 「麋角解」です。「さわしかつのおる」と讀みます。 

 鹿の角が生え変わる頃。枝分かれした大きな角が抜け落ち、春にまた新しい角が生え始めます。


奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の  声聞くときぞ 秋は悲しき <猿丸大夫>

世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる  <皇太后宮大夫俊成>

 大国主命(おおくにぬしのみこと)から國譲りをされた「武甕槌命(タケミカヅチノキミ)」はその後、茨城縣まで東征します。祀られてゐるのが鹿島神宮です。この神社はいいですね~。

 その「武甕槌命(タケミカヅチノキミ)」は奈良公園にある春日大社にも祀られてゐます。「武甕槌命(タケミカヅチノキミミ)」は、白鹿に乗ってやってきたことから、ここでは鹿が神使とされているのです。

 称徳天皇の御代767年、平城京鎮護のため、鹿島神宮の「武甕槌命(タケミカヅチノキミ)」を春日大社の祭神に歓請しました。このとき「武甕槌命(タケミカヅチノキミ)」は白鹿に乘つて三笠山に來られたといふ傳説から鹿を神鹿としたので、奈良公園にはたくさん鹿がゐます。

 歴史が唯一續いた日本は面白いですね。 

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このページは、宝徳 健が2016年12月26日 04:57に書いたブログ記事です。

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