初昔(皇紀弐千六百七十七年一月五日 弐)

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 季節の素敵な言葉を時々紹介してゐます。今日は、初昔(はつむかし)です。

 年が明けると、そこを境として、旧年と新年に分けられます。つい先日、つい數時間前だとしても、遠い昔に感じることはありませんか? 新年は特にそんな氣分になります。
 そんな氣分にぴつたりな言葉が「初昔」です。

 なんだか、とても素敵な言葉ですね~。

 初昔には、まうひとつ意味があります。

 茶摘みの最初の日に摘んだ葉茶で製した抹茶のことださうです。小堀遠州が從來の白みを帯びた色の茶を名づけました。「昔を」は「甘一日」と分解される合字です。八十八夜前後の二十一日間の前半・後半に葉を摘んだものを「初音」「後昔(のちむかし)」といふこともあります。

 一生懸命言葉遊びをしたかつての日本人は素敵ですね。

※小堀遠州
江戸初期の武将で茶人です。近江(おうみ)国坂田郡小堀村に生れ、豐臣秀吉と德川家康に仕えました。遠江(とおとうみ)守に任ぜられて、伏見奉行を務めました。

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このページは、宝徳 健が2017年1月 5日 03:48に書いたブログ記事です。

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