鶏始乳(皇紀弐千六百七十七年一月三十日)

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 今日から、七十二候 大寒 末候 鶏始乳です。「にわとりはじめてとやにつく」と讀みます。

 鶏が春の氣を感じ、たまごを産み始める頃です。自然な状態の鶏は、日照時間が長くなるにつれ、産卵率が上がっていくため、春から夏にかけてたくさん卵を産みます。

 節分までです。
 昔は、四季の移り目をそれぞれ節分といっていましたが、今は立春の前日だけを節分と呼んでいます。

 さういへは、最近、鶏を観なくなりましたね。祭りの縁日にも出てゐましたが、これもみなくなりました。青やら赤やら黄色やらにカラーリングされて、かはいさうに。今だつたら動物虐待で即、販賣停止です。

 賈つてもすぐに死ぬのですが、私が賈つた中で一羽だけ、育つたのがありました。静岡県駿東郡裾野町(裾野市)に住んでゐた頃ですから小學校五年生です。

 父の仕事の都合で、轉校することになりました。鶏をどうしやうかと考へて、友達にあげることにしました。
 
 轉校する前の日に、「〇〇(名前は忘れました)は、どう?」とあげた友達に聞きました。

 答へは「うん、おいしかつたよ」でした。

 あの時のショックは今でも忘れません(笑)。生きているといろいろなことがあります。

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このページは、宝徳 健が2017年1月30日 15:58に書いたブログ記事です。

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