お詫びしなければなりません。土脉潤起は、雨水の初候でした。
霞始靆が雨水の次候です。明日までです。「かすみはじめてたなびく」と讀みます。
霧やもやのため、遠くの山や景色がほのかに現れては消え、山野の情景に趣が加わる頃です。春に出る霧を霞(かすみ)と呼び、夜の霞は朧(おぼろ)と呼ばれます。
ちやうど今、源氏物語は、朧月夜を書いてゐます。
霞始靆が雨水の次候です。明日までです。「かすみはじめてたなびく」と讀みます。
霧やもやのため、遠くの山や景色がほのかに現れては消え、山野の情景に趣が加わる頃です。春に出る霧を霞(かすみ)と呼び、夜の霞は朧(おぼろ)と呼ばれます。
ちやうど今、源氏物語は、朧月夜を書いてゐます。
秋の霧(秋立つ霧)と春の霞(春立つ霞)
は、氣象的には同じ現象です。微細な水滴が空中に浮遊するため、空がぼんやりして、遠方がはつきりと見えない氣象現象をいひます。霞、霧と、靄(もや)との違ひは、視界が1km以上の場合が靄、1km未満のときに霞や霧になるさうです。
佐保姫の 霞の衣ぬ きをうすみ 花の錦を たちやかさねむ 後鳥羽院
(佐保姫の霞の衣は横糸が少なく薄織りしているので、花でできた錦を重ね着するのだろうか)昔の日本人は、山々の裾野に広がる霞のことを、春を司る神樣「佐保姫(さおひめ)」がまとう着物の裾に例えたさうです。
素敵ですね。
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