源氏物語51(皇紀弐千六百七十七年三月十二日 弐)

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 第九帖は「葵」です。繰り返し書いてきましたが、葵の上は、光源氏の正妻です。左大臣の娘です。その兄が、頭中將(とうのちゅうじょう)です。

 さて、時は、ほんの少し過ぎました。桐壺帝は、譲位して上皇になつてゐます(桐壺院)。弘徽殿の女御(こきでんのにょうご:光源氏が大嫌い。右大臣の娘。朧月夜の姉)。と帝の間にまうけた皇子が朱雀帝(すざくてい)に即位してゐます。そして、藤壺との間にもうけた(本當は、藤壺と光源氏の不義の子)が、立太子、つまり、東宮となつてゐます。

 光源氏はこの時二十二歳です。紫の上をかはいがりながら、それでもやはり藤壺への思慕は消すことができません。

 さて、第九帖は「葵」です。光源氏の正妻 葵の上です。

 なんせ左大臣家の娘ですから申し分ない出自です。教養、器量も申し分ありません。でも、光源氏とはうまういつてゐませんでした。

 でも、最近、なんとなく雪解け。その證拠に、葵の上 ご懐妊~~~~~。

 左大臣家 大喜び~~~~~。

 さて、もうお忘れかもしれませんが、六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)といふ東宮の妻にまでなつた高貴な女性がゐます(東宮は早世して寡婦となつた)。光源氏の彼女の一人です(でした?)。

 この第九帖のキーマン(キーウーマン)は三人です。

葵の上 光源氏の正妻 左大臣の娘
六条御息所 かつての東宮(立太子)の妻 光源氏の彼女の一人
弘徽殿の女御 右大臣の娘 今や皇太后 光源氏が大嫌い 朧月夜(おぼろづきよ)の姉

 さて、恐ろしい事件が起きます。つづく。

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このページは、宝徳 健が2017年3月12日 04:53に書いたブログ記事です。

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